インチからピクセル変換ツール

印刷業界の標準単位インチから、Webデザインで使用するピクセルへ高精度変換。 DTP制作、同人誌デザイン、企業宣伝物のデジタル展開まで、幅広い制作現場をサポートします。

3種類
DPI設定対応
0.01精度
小数点計算
瞬時
リアルタイム変換
無料
完全無料
in
px

1in × 96DPI = 96px

1インチあたりのドット数、標準的なスクリーンDPIは通常96です

実用的な使い方ガイド

印刷物からWebへの展開、デジタルコンテンツ制作まで、正確な変換で制作品質を向上させましょう。

1

インチ値の入力

印刷物のサイズや画像の寸法をインチ単位で入力します。雑誌・ポスター・名刺など、様々な印刷物の実寸に対応。小数点以下の精密な値も正確に処理できます。

2

DPI設定の選択

用途に応じてDPIを選択。Web標準の72DPI・96DPI、高解像度印刷用の300DPIに対応。Retinaディスプレイやモバイル端末での表示も最適化されます。

3

結果の活用

変換されたピクセル値をCSSやデザインツールで使用。PhotoshopのWeb用画像書き出しやFigmaでの設計値として、そのまま実装に活かせます。

DTPとWebデザインでの活用シーン

印刷物からデジタルコンテンツまで、様々な制作現場で活躍する具体的な使用例をご紹介します。

📰

雑誌レイアウトのWeb版制作

紙媒体の雑誌をデジタル版に展開する際、印刷用のインチサイズをWebピクセルに正確変換。 見開きページ(17×11インチ)や広告枠(8.5×11インチ)のレスポンシブ対応を実現します。

8.5インチ × 96DPI → 816px
見開き17インチ → 1632px
💻

Webサイトデザイン設計

デスクトップ(1920px)、タブレット(768px)、スマートフォン(375px)の各デバイス幅を インチベースで設計。物理サイズを意識したユーザー体験設計が可能になります。

デスクトップ: 20インチ → 1920px
タブレット: 8インチ → 768px
📚

同人誌のWeb展開

A5・B5・A4サイズの同人誌をWebカタログやサンプルページとして公開。 印刷版の質感を保ちながら、スマートフォンでも読みやすいレイアウトに最適化します。

B5判(7.17×10.12インチ) → 688×972px
A5判(5.83×8.27インチ) → 560×794px
🏢

企業宣伝物のマルチメディア展開

パンフレット、ポスター、名刺などの印刷物を、企業サイトやSNSでも展開。 ブランドの統一性を保ちつつ、各メディアに最適化したビジュアルを提供します。

A4パンフレット → 794×1123px
名刺(3.5×2インチ) → 336×192px

解像度とDPIの基礎知識

印刷とWebの世界を繋ぐ、解像度の概念を正しく理解しましょう。

72 DPI
Web標準(従来)

低解像度ディスプレイ

Macintoshの標準解像度として広く使用されてきた値。 Web用画像やスクリーン表示用のグラフィックデザインで採用されます。

1インチ = 72ピクセル
96 DPI
Web標準(現在)

Windows標準解像度

Windowsシステムの標準DPI設定。現代のWebブラウザやレスポンシブデザインで 基準として採用されている解像度です。

1インチ = 96ピクセル
300 DPI
印刷業界標準

高品質印刷解像度

商業印刷で求められる高解像度。雑誌、ポスター、パンフレットなど プロフェッショナルな印刷物制作に必須の解像度です。

1インチ = 300ピクセル

基本変換式

ピクセル = インチ × DPI

例: 5インチ × 96 DPI = 480ピクセル

5in × 72DPI
360px
5in × 96DPI
480px
5in × 300DPI
1500px

印刷業界の標準仕様

日本の印刷業界で求められる品質基準と、Web展開時の注意点をご紹介します。

日本の主要印刷規格

オフセット印刷基準

商業印刷の主流であるオフセット印刷では、300〜350DPIが標準。 カラー印刷ではCMYKカラーモード、解像度は最低300DPI必須です。

推奨: 350DPI・CMYKモード・PDF/X-4形式

デジタル印刷仕様

小ロット印刷に適したデジタル印刷。同人誌や企業の少量印刷物に活用され、 300DPI・RGBまたはCMYKデータでの入稿が可能です。

推奨: 300DPI・RGB/CMYK・塗り足し3mm

大判印刷設定

ポスターや看板などの大判印刷。視認距離を考慮し、 150〜200DPIでも十分な品質を確保できます。

推奨: 150-200DPI・大判サイズ対応

色彩管理と出血設定

カラーマネジメント

1

印刷用カラー設定

CMYK・JapanColor2011Coated・350DPI

2

Web用カラー設定

RGB・sRGB IEC61966-2.1・72-96DPI

3

色変換の注意点

CMYK→RGB変換時は色域差を確認

塗り足し(トンボ)設定

標準塗り足し: 3mm(約0.118インチ)

A4サイズの場合: 216×303mm → 222×309mm

Web展開時の処理

塗り足し部分を除いた実寸をピクセル変換

日本の標準印刷サイズ対照表

規格サイズインチサイズ96DPI (px)300DPI (px)
A48.27×11.69 in794×1123 px2481×3507 px
A55.83×8.27 in560×794 px1748×2481 px
B57.17×10.12 in688×972 px2150×3035 px
名刺3.54×2.17 in340×208 px1063×651 px
ハガキ3.94×5.83 in378×560 px1181×1748 px

デザインツール別の設定方法

日本のクリエイティブ現場で使用される主要ツールでの、インチ→ピクセル変換の実践方法をご紹介します。

Ps

Adobe Photoshop

新規ドキュメント作成時

1. 幅・高さの単位を「インチ」に設定
2. 解像度を96 or 300に指定
3. 自動的にピクセル値が表示される
例: 8×10 in @ 300DPI → 2400×3000 px
Ai

Adobe Illustrator

アートボード設定

1. 環境設定で単位を「インチ」に
2. ラスタライズ効果で解像度設定
3. Web用書き出し時にpx確認
Web用書き出し: 72-96 DPI推奨
Fg

Figma

フレーム設定での活用

1. 印刷サイズをインチで計算
2. 96DPI基準でpx値を入力
3. エクスポート時に倍率調整
例: 5インチ → 480px (96DPI)

実践ワークフロー例

印刷→Web変換フロー

1

印刷用AIファイルのサイズ確認(インチ)

2

変換ツールで96DPIピクセル値を取得

3

Photoshopで画像書き出し・最適化

4

CSSでレスポンシブ対応を実装

マルチデバイス最適化

.print-layout {
  /* 8.5 × 11 インチ @ 96DPI */
  width: 816px;
  max-width: 100%;

  /* タブレット対応 */
  @media (max-width: 768px) {
    width: 100%;
    padding: 20px;
  }
}

高解像度ディスプレイ対応

Retina、4Kディスプレイ時代のピクセル密度処理とベストプラクティスをご紹介します。

デバイス別ピクセル密度

標準ディスプレイ

1x

一般的なPCモニター。96DPI基準で1ピクセル = 1デバイスピクセル。

5インチ @ 96DPI → 480px

Retina / 高解像度

2x

MacBook Pro、iPhone等。1CSSピクセル = 2デバイスピクセル。

5インチ @ 96DPI → 480px (表示960px)

4K / 超高解像度

3x-4x

4Kモニター、高級スマートフォン。さらに高いピクセル密度。

5インチ @ 96DPI → 480px (表示1920px)

実装テクニック

レスポンシブ画像の書き出し

標準解像度 (1x)

image.jpg @ 480×320px (96DPI)

Retina対応 (2x)

[email protected] @ 960×640px

4K対応 (3x)

[email protected] @ 1440×960px

HTML/CSS実装例

<img src="image.jpg"
     srcset="image.jpg 1x,
             [email protected] 2x,
             [email protected] 3x"
     alt="印刷物のWeb版"
     style="width: 480px;">

/* CSS */
.responsive-image {
  width: 5in; /* 480px @ 96DPI */
  height: auto;
  image-rendering: -webkit-optimize-contrast;
}

プロのデザイナーのワークフロー

効率的で品質の高い制作を実現するための、実践的なテクニックとノウハウをご紹介します。

💡サイズ設計の効率化

印刷物の実寸をインチで把握し、変換ツールで一括計算。 スプレッドシートに変換表を作成しておくことで、プロジェクト全体での統一性を保てます。

変換表の例:

名刺 3.5×2in → 336×192px

A4 8.27×11.69in → 794×1123px

グリッドシステムの構築

印刷物の段組みや余白をインチベースで設計し、 Webでも同じ視覚的リズムを再現。ブランドの一貫性を保ちながらレスポンシブ対応を実現します。

例: 雑誌レイアウト

余白 0.5in → 48px

カラム幅 2.5in → 240px

🎯アセット管理の最適化

印刷用(300DPI)とWeb用(96DPI)の画像を別々に書き出し。 命名規則を統一することで、デザイナーと開発者間のスムーズな連携が可能になります。

命名規則例:

hero-print-300dpi.jpg

hero-web-96dpi.jpg

📊品質チェックリストの活用

変換後の品質確認を習慣化。解像度、カラーモード、ファイルサイズを チェックリストで管理し、納品品質の向上とトラブル防止を実現します。

チェック項目:

✓ DPI設定の確認

✓ カラーモード(RGB/CMYK)

✓ 各デバイスでの表示確認

よくある質問

インチからピクセル変換に関する、日本のクリエイター様からよくいただく質問にお答えします。

Q1同人誌のサイズをWebで表示する場合、どのDPIを選べば良いですか?

A: Web表示の場合は96DPIをお勧めします。B5判(7.17×10.12インチ)なら688×972ピクセル、A5判(5.83×8.27インチ)なら560×794ピクセルになります。スマートフォン表示を考慮し、max-width: 100%のレスポンシブ設定を併用することで、どの端末でも快適に閲覧できます。

Q2印刷用の300DPI画像をそのままWebで使えますか?

A: 技術的には可能ですが、ファイルサイズが大きくページ読み込みが遅くなるため推奨しません。印刷用(300DPI)とWeb用(96DPI)で別々に書き出し、Web版は適切に圧縮・最適化することをお勧めします。例: 5×7インチの写真は、300DPIで1500×2100px、96DPIでは480×672pxになります。

Q3名刺のデジタル版を作る際の推奨サイズは?

A: 日本の標準名刺サイズ(91×55mm = 3.54×2.17インチ)を96DPIで変換すると、340×208ピクセルになります。Web表示用には倍の680×416ピクセル(2倍解像度)で作成し、CSSで縮小表示することで、Retinaディスプレイでも鮮明に表示されます。

Q4Photoshopで「インチ」で作成したデータをWeb用に書き出すには?

A: 「ファイル」→「書き出し」→「Web用に保存(従来)」または「書き出し形式」を選択。画像サイズの単位を「ピクセル」に変更し、96DPIまたは72DPIで書き出します。JPEGやPNG形式で、品質60-80%の圧縮がWeb表示に最適です。

Q5ポスターの大判印刷データをWeb展開する際の注意点は?

A: 大判ポスター(A1やB1サイズ)の300DPI画像は非常に大きくなるため、Web用には大幅な縮小が必要です。例えばA1サイズ(23.4×33.1インチ)を96DPIで変換すると2246×3178ピクセルですが、実際のWeb表示では1200px程度に縮小することを推奨します。詳細表示用のズーム機能を実装する場合のみ、高解像度版を別途用意します。

Q6スマートフォンとPCで同じ印刷物を表示する際のベストプラクティスは?

A: レスポンシブデザインの活用が最適です。ベースサイズを96DPI基準で計算し、CSSの@media queryで各デバイスに最適化。例: PC版は実寸の96DPI変換値、タブレットは80%、スマートフォンは画面幅100%に自動調整。picture要素やsrcset属性で、デバイスごとに異なる解像度の画像を配信することも効果的です。

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